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カテゴリー別アーカイブ: 日記

第18回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社フテン、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~段取りと品質管理~

柱・梁・スラブ——建物の“骨”をつくる鉄筋工事は、段取り8割。加工図から搬入、建て込み、配筋検査、コンクリート打設までの勝ちパターンを、現場目線でわかりやすくまとめました。初めての方にも、品質と安全を両立できる実務のコツをご紹介します。✨


1|スタートは図と数量から:加工図 & バーリスト

  • 施工図・加工図の整合:断面記号・定着長さ・折曲げ寸法を相互チェック

  • バーリスト:径・本数・長さ・形状を整理し、加工場と納期を確定

  • 干渉確認:スリーブ・インサート・設備配管と早期に調整(開口補強筋の有無)

ワンポイント:梁端・柱頭の定着・継手集中は混みやすい。先に“密箇所の段取り”を決めると後が楽に。


2|搬入と保管:曲がり・錆・混載を防ぐ

  • ロット表示色分けタグで現場混在を防止

  • 水平養生端部保護で曲がり対策

  • 表面錆はワイヤーブラシで除去、異物付着はNG


3|建て込み・スペーサー・結束:かぶり厚さを守る

  • ハンガー筋・馬筋・椅子(スペーサー)でかぶり厚さを確実に確保

  • 結束ピッチは設計・仕様に従い、交点抜けゼロへ

  • スターラップの向き継手位置の千鳥配置を徹底

よくあるNG⚠️:スペーサーブロックの不足、端部のゲタ落ち。打設前の通し見で必ず拾う。


4|継手・定着の選定:重ね/圧接/機械式を使い分け

  • 重ね継手:コスト◎、ただし重ね長さと配置に注意

  • 圧接継手:性能◎、火気管理・記録が要

  • 機械式継手:省スペース◎、特に密配筋部柱梁接合部で有効

判断軸:施工性×スペース×要求性能。密集部は“細径多本数→太径少本数化”も検討。


5|スラブ・梁・柱の“詰まりポイント”対処

  • 梁端部:上フックの入り逃げを確保、はらみ防止に番線仮留め

  • 柱帯筋:ピッチと端部フックの向き確認

  • スラブ端部:見切り・開口周りの補強筋を忘れずに


6|検査→是正→再確認の流れ

  1. 自主検査(下請)→写真・スケール入りで記録

  2. 元請/設計検査→指摘是正

  3. 再検査是正完了写真を追記し、打設GO

写真は「全景→部位→寸法アップ」の3段構成が鉄板。


7|コンクリート打設時の注意 ☔️

  • 歩み板で鉄筋踏み抜き防止

  • バイブレータは鉄筋接触NG(移動・変形の原因)

  • 打設中のかぶり確認スペーサー落ち再点検


8|安全・環境:ゼロ災とクリーン現場を両立

  • 墜落・転落対策:手摺先行・親綱・フルハーネス

  • 切創対策:端部養生キャップ・手袋の選定

  • 端材分別:鉄スクラップ回収で資源循環♻️


鉄筋工事は、図面整合→搬入→建て込み→検査→打設段取り勝負。基本を徹底するだけで、手戻りとクレームは激減します。現場の状況に合わせた密部の解消計画継手選定も、お気軽にご相談ください。

 

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第17回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社フテン、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~経済的役割~

建築や土木工事において、鉄筋工事は「見えない基礎」を支える存在です。鉄筋コンクリート構造における“骨格”として建物の強度や耐震性を担保し、安全性と耐久性を実現するこの工事は、私たちの暮らしや社会基盤を物理的に支えています。

しかし鉄筋工事はそれだけでなく、建設産業の中で重要な経済的価値を持ち、雇用創出、地域経済、インフラ投資の促進、長期的な資産形成などに多大な影響を与えているのです。


1. 建設産業全体の基礎を担う生産活動

鉄筋工事は、建築物やインフラを建設する際に必ず発生する基礎的工程であり、全体の施工スケジュールや品質を左右するキーワークです。

  • 高層ビル・住宅・工場・橋梁・トンネルなど、多様な構造物の骨組みとして不可欠

  • 鉄筋の精度が構造計算通りの耐震性・耐久性を保証し、建物の安全資産化に貢献

  • 工程遅延を防ぎ、プロジェクト全体のコストパフォーマンスを左右

このように、鉄筋工事の正確性・効率性が建設プロジェクトの経済性を左右し、建設業全体の生産性・信頼性の土台となっています。


2. 地場産業と雇用創出の要

鉄筋工事は地域密着型の職種であり、地方経済を支える工種の一つです。

  • 鉄筋工事業者は全国に中小企業を中心に多数存在し、地域ごとの需要に対応

  • 現場では熟練工から若年層・外国人技能実習生まで幅広い雇用を吸収

  • 加工センター(鉄筋加工場)や流通業者との連携により、地域内に資金が循環

特に都市開発や大型インフラ更新が活発な地域では、鉄筋工事業者の存在が地域建設力の維持=経済活性化の基盤となっています。


3. 公共インフラ投資との連動と経済波及

橋梁、高速道路、ダム、上下水道などのインフラ整備において、鉄筋工事は欠かせない役割を担っています。これらの公共投資と鉄筋工事は強く結びついており、国や自治体の財政出動が地域経済に波及する仕組みの中核となります。

  • 公共事業では、鉄筋施工の受注により地場企業に数百~数千万円の発注

  • 関連業種(型枠、コンクリート、重機、検査など)にも多面的な経済効果

  • 災害復興事業やインフラ老朽化対策など、長期計画型の公共事業を支える

このように、鉄筋工事は「税金を使って終わり」ではなく、地域に雇用と技術継承を生み出す再投資の装置でもあるのです。


4. 建物のライフサイクルコスト最適化

鉄筋工事によって強固な構造体が実現されることで、建物の耐久性・安全性が高まり、長期的な資産形成に寄与します。

  • 高耐久構造によって、修繕・補強の頻度を減らし、長期的コストを削減

  • 高品質な鉄筋施工は、マンションやビルの資産価値を維持・向上

  • 耐震性の高い構造は、保険料や災害時の損害リスクも低減

これは、個人や企業の不動産投資だけでなく、公共施設の維持管理における行政コスト削減にもつながり、国家経済レベルでの資産管理にも影響を与えます。


5. 建設技術・人材育成による持続的発展

鉄筋工事の精度や効率は、熟練技能者の技術力に支えられており、それ自体が“人的資本”としての経済的価値を持っています。

  • 鉄筋技能士の国家資格や各種講習により、技能労働者のスキルが可視化・価値化

  • 若手人材の育成により、将来の建設産業の基礎技術を維持

  • 加工・施工のDX(デジタル化)により、技能の平準化と生産性向上が実現

鉄筋工事の現場で培われたノウハウと技術は、日本の建設業の品質基盤であり、海外でのインフラ支援や建設輸出にも活用される“経済資源”なのです。


鉄筋工事は“構造”を支え、“経済”を育てる縁の下の力持ち

鉄筋工事は見えないところで建物や社会インフラを支えていますが、実は以下のような経済的役割を強く担っているのです

  • 建設産業全体の品質・効率を左右する起点

  • 地域の雇用と企業活動を支える土台

  • 公共投資の経済循環装置としての機能

  • 建築物の資産価値を形成・維持

  • 技術継承と技能者育成による人的資本の形成

これからの社会インフラがますます高度化・多様化していく中で、鉄筋工事の経済的役割はますます重要になるでしょう。

 

 

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第16回鉄筋組立工事雑学講座

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さて今回は

~多様化~

鉄筋工事は、コンクリート構造物の強度や耐震性を支える“構造の骨格”として、建設現場の中核を担う工種です。かつては「寸法通りに組む」「現場で曲げる・縛る」が主流でしたが、近年は建築技術の高度化、施工効率の要求、環境配慮の観点から、鉄筋工事のあり方も大きく変わり始めています。

鉄筋工事における多様化の現状とその背景、未来への展望を技術・工法・人材・社会的意義の観点から深掘りして解説します。


1. 使用される鉄筋材料の多様化

近年、鉄筋の素材や形状そのものにも多様化が進んでいます。

  • 異形鉄筋(D10〜D51):最も一般的で、多くの構造体に使用。

  • エポキシ樹脂被覆鉄筋:塩害や湿気の影響を受けにくく、海沿いや橋梁に最適。

  • ステンレス鉄筋:腐食耐性が極めて高く、長寿命が求められる建物に。

  • 溶接閉鎖型フープ筋:地震時の破壊を防ぎ、耐震性を高める。

用途や地域環境、耐用年数に応じて、鉄筋も“選ぶ時代”に入っており、工事会社の材料選定能力が問われる時代となっています。


2. 加工・組立技術の多様化

従来の鉄筋工事では、現場での曲げ・切断・結束が中心でしたが、最近ではプレファブリケーション(工場加工)やデジタル対応が進み、施工のあり方も変化しています。

  • 工場での事前加工(プレカット・プレベンド)により、現場での加工負担を削減

  • ユニット鉄筋(鉄筋をパネル状にユニット化)で施工スピードを向上

  • 機械結束(ツールタイ)やスポット溶接の導入により、人手不足対策に対応

  • BIM・3D鉄筋モデルの活用で、干渉確認や施工ミスの削減

これらは、生産性向上・施工品質の均一化・安全性向上に直結しており、現場と設計・工場が一体化する「次世代型の鉄筋工事」が現実のものとなりつつあります。


3. 対象構造物の多様化

鉄筋工事は、建物だけでなく多岐にわたる構造物に対応しています。

  • ビル・マンションなどの一般建築物

  • 橋梁・ダム・高速道路といったインフラ構造物

  • 耐震補強・増築・補修といったリニューアル工事

  • 免震・制振装置との組み合わせによる複合構造物

さらに、地下構造物(シールド工法・ケーソン工事など)や狭小地対応の特殊組立など、施工環境が厳しい現場でも求められる技術です。

鉄筋工事は「新築だけではない」時代に入り、“構造を作る”から“構造を支え直す”役割へと展開しているのです。


4. 人材と働き方の多様化

鉄筋工は「きつい・汚い・危険(3K)」の代名詞のように語られてきましたが、現在では働き方や人材確保の面でも多様化が進行しています。

  • 女性鉄筋工(テツジョ)や若手職人の育成に取り組む企業の増加

  • 外国人技能実習生・特定技能者の導入と、それに対応した教育体制の整備

  • ICT活用・ロボット支援による高齢者の就業継続

  • 週休2日や完全週休制の導入による就業環境の改善

これらは、持続可能な建設業界の実現と、鉄筋工事業の社会的地位の向上にもつながっており、“人を育てる産業”としての使命も強くなっています。


5. 社会的役割の多様化

鉄筋工事は、経済的な役割だけでなく、社会的インフラの安全と人命を守る役割を担っています。

  • 地震に強い構造体づくりに貢献し、減災・防災の最前線に立つ技術

  • 橋梁や高速道路の耐久性を支え、物流や経済活動の安定に寄与

  • 耐久性の高い建物をつくることで、再建・修繕にかかる公費や環境負荷を削減

つまり、鉄筋工事は単なる「工事」ではなく、“社会と命を支える技術”としての使命を持った専門職種へと進化しているのです。


鉄筋工事の多様化は、建築の未来を編む力

鉄筋工事は今、大きな転換期にあります。素材、施工技術、対象構造物、働き方、社会的意義そのすべてにおいて、進化と変化が求められています。

  • 技術の進歩が生産性と品質を向上させ

  • 現場の知恵とデジタル技術が融合し

  • 人材の多様化が業界に新たな風を吹き込み

  • 建設業界における安全・安心・持続性を実現していく

まさに、鉄筋工事の多様化とは「建築の未来を編み上げる力」そのものなのです。

 

 

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第15回鉄筋組立工事雑学講座

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株式会社フテン、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~一人前までの道のり~

 

鉄筋工事は、建築・土木構造物の「骨組み」を形づくる重要な仕事です。一人前の鉄筋職人になるためには、体力・技術・図面理解、そして責任感が必要です。未経験者が現場でどのようなプロセスを経て「一人前」と認められる職人になるのか、その具体的な道のりを段階ごとに紹介します。


◆ 初期段階(入職〜半年):鉄筋の“現場”に慣れる

▼ 主な仕事

  • 鉄筋の荷運び・片付け

  • スペーサーや結束線の準備

  • 先輩職人の補助作業(結束、手元作業)

▼ この時期に学ぶこと

  • 鉄筋の種類や径(D13、D16など)

  • 材料の置き方・運び方の基本

  • 安全靴・ヘルメットなどの着用ルール

ポイント:無理せず「覚える力」と「素直さ」が信頼の第一歩。


◆ 基礎修行期(半年〜2年):部分作業を任される時期

▼ 主な仕事

  • 柱・梁など一部の配筋作業

  • 結束作業の反復練習(ダブル・シングル)

  • 図面の簡単な読み方の習得

▼ 技術面の習得

  • 正確な「かぶり厚」の確保

  • 配筋間隔の測定と調整

  • 加工済み鉄筋の扱い方・重ね継手の理解

ポイント:「作業のなぜ?」を考えることが、職人としての視野を広げます。


◆ 中堅職人期(2年〜5年):配筋の主力となる時期

▼ 主な仕事

  • 柱・梁・スラブ全体の配筋を任される

  • 加工図や配筋図の読み取りと段取り

  • 新人のサポートやチェック役

▼ 求められるスキル

  • スピードと精度の両立(加工と組立)

  • 定着長・アンカー・フックなど構造知識

  • 材料不足や図面変更への柔軟対応

ポイント:現場監督や他職種との連携で「信頼される存在」になる。


◆ 一人前職人(5年〜):段取り・図面・指導もこなす職人へ

▼ 主な役割

  • 材料の拾い出しと加工帳作成

  • 配筋検査への対応と品質管理

  • 工期管理・安全管理・後輩育成

▼ スキルとマインド

  • 複雑な図面を即座に理解・現場に落とし込む力

  • 資格取得(鉄筋施工技能士1級など)で技術を裏付け

  • チームでの施工品質の底上げに寄与

ポイント:「技術の見せ場」よりも「チームの完成度」が評価される領域です。


◆ 鉄筋職人としての成長に必要な要素

要素 内容
反復力 同じ作業を何百回も正確にこなす職人気質
図面力 加工図・配筋図を正確に理解できる読解力
体力とケア 炎天下や冬場の過酷な現場に耐えうるコンディション管理
責任感 目に見えなくなる構造物だからこそ「やり切る」姿勢

鉄筋工事で一人前になる道のりは、5年〜10年の長い時間がかかることもあります。しかし、建物の基盤を支える“誇りある仕事”であり、着実なスキルと信頼を積み上げた職人には、大きな尊敬と需要が待っています。

 

 

 

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第14回鉄筋組立工事雑学講座

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さて今回は

~専門用語~

 

鉄筋工事は、建物や構造物の「骨格」をつくる非常に重要な作業であり、その正確な施工のために欠かせないのが「鉄筋図(配筋図)」です。図面には多数の専門用語や記号が使用されており、誤解のない理解が必要です。鉄筋工事で使われる図面の専門用語を体系的に解説します。


◆ 鉄筋図とは?

鉄筋図(配筋図)は、設計図をもとに鉄筋の位置・太さ・本数・加工形状などを詳細に示した図面です。施工者はこれをもとに材料を加工・組立します。図面を読み解く力は、鉄筋工としての基本スキルです。


◆ 基本記号・略語の読み方

表記 意味
D13、D16、D22 鉄筋の太さを表す記号。D13=直径13mmの異形鉄筋。
@200(アット200) 鉄筋の間隔が200mmごとに配置されるという意味。
SD295A 鉄筋の強度区分。S(Steel)+D(Deformed)+295MPa。
T(トップ筋) スラブ上端に配置される鉄筋。対してBはボトム筋。
L筋 L字型に折り曲げた鉄筋。コーナーや補強で使用される。

◆ 加工図・加工指示に関する用語

用語 意味
切断長(L) 鉄筋を加工する際の全長。ミリ単位で記載される。
フック 鉄筋の端部を引っ掛け形状に加工した部分。付着力強化に必要。
定着長 コンクリートに埋め込まれた鉄筋の必要長さ。構造の安定に関係。
重ね継手 鉄筋同士を一定長さ重ねて接続する方法。許容長さがある。
ベンダー形状 鉄筋を折り曲げた形状の指示図。加工場への加工指示に使う。

◆ 配筋に関する実務用語

用語 意味
主筋 構造耐力を担う主要鉄筋。柱・梁・スラブで最も太く本数も多い。
あばら筋(帯筋) 柱や梁を囲むように配置し、せん断力に耐えるための鉄筋。
腰筋・補強筋 構造補助として一時的・限定的に使用される鉄筋。
かぶり厚 コンクリートの表面から鉄筋までの距離。防錆・耐火性に関係。
スペーサー 配筋間隔やかぶり厚を確保するための補助具。

◆ 鉄筋図の種類と内容

図面名称 内容
配筋図(施工図) 構造部ごとに鉄筋の配置や形状を示した図面。
加工帳 鉄筋の種類・長さ・本数・曲げ形状をまとめた指示書。
スラブ伏図・梁伏図 平面方向に見下ろして鉄筋の通り・位置を表示した図。

◆ 図面読み取りの実務ポイント

  1. 立面・伏図の両方を見る

    • 同じ部位でも平面・断面で異なる情報があるため、両図の照合が必要。

  2. 曲げ形状は加工図で確認

    • 現場での加工ミスを防ぐため、形状指示を明確に確認する。

  3. コンクリート打設前に最終チェック

    • 配筋状況・かぶり厚・継手位置などを第三者と再確認することが推奨。


鉄筋工事において図面を正確に理解し、必要な情報を読み取る力は、「施工の質」と「安全性」に直結します。専門用語を覚えることは、単なる知識ではなく、信頼される職人になるための第一歩です。

 

 

 

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第13回鉄筋組立工事雑学講座

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さて今回は

~図面の書き出し~

 

鉄筋工事は、建物の「骨組み」構成する重要作業です。そして、その第一歩なる図面書き出し設計に、施工情報を「見える化」し、現場作業落とし込む工程です。この作業どれだけ丁寧に、正確われるで、工事全体品質効率大きくってます。


1. 書き出しか?

図面書き出し」は、主に以下よう工程指します:

  • 設計から施工図(図)変換

  • 現場使用合わせ加工展開作成

  • 図面読み取り、寸法形状、まり確認

  • 職長作業員理解できる形式整理

この作業あっこそ、職人たち具体作業着手できます。


2. 書き出し作業効率左右する

図面書き出し不十分と、よう問題発生ます:

  • 現場読み違いによる施工ミス

  • 加工ミスによる材料ムダ工期遅延

  • 検査指摘やり直し

一方で、正確かつやすい書き出していば、作業員迷いなくけ、現場全体スムーズ回転ます。つまり「書き出し」は、現場段取り基盤です。


3. 経験技術求められるプロ仕事

図面書き出し単なる事務作業ではなく、ようスキル求めます:

  • 設計意図深い理解

  • 施工現場実用見越し判断

  • 使用材料規格・納期整合性

  • 現場環境(設備)調和

経験豊富鉄筋職人施工管理者は、書き出し段階で“き”得て、設計ミス施工上の矛盾未然防ぐことできます。


4. デジタル職人融合

最近では、CADソフトBIMによるデジタル普及ています。しかし、それでも「書き出し」判断必要する作業です。デジタルデータ現場向けの“言語”翻訳する工程は、なお職人知識技術支えています。


書き出しは「施工成功決定する鍵」

鉄筋工事における図面書き出しは、建物づくり成否左右する非常重要プロセスです。丁寧正確書き出しは、現場混乱ぎ、効率品質両立可能にします。鉄筋工事携わるすべてが、その意義認識し、チーム情報共有徹底すること求めています。

 

 

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第12回鉄筋組立工事雑学講座

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さて今回は

~図面~

ということで、図面なぜこれほどまで重要か、現場目線から掘り下げています。

 

鉄筋工事は、建築物強度安全担保する極めて重要工程です。中でも「図面」存在は、単なる設計とどず、現場作業道しるべとして機能ます。


1. 図面役割は?

鉄筋工事における図面は、大きく分け以下よう情報まれています:

  • どの位置どのさ・間隔鉄筋配置する

  • 構造建物骨組み構造意図

  • 詳細特殊まり継手処理方法

これら設計意図現場正確伝える「言語」ともいえるもので、職人的確作業進めるため不可欠です。


2. 図面読み精度決める

図面あっも、正しく読みかな意味ありません。鉄筋工事では、寸法誤差耐震施工仕上がり直結ます。経験豊富職人ほど、図面ながら現場状況合わせて、臨機応変対応ています。

たとえば:

  • 鉄筋重ね継手さ(定着さ)

  • 開口周り補強配置

  • 現場の“読み替え”必要曖昧部分判断

これらすべて図面知識求めます。


3. 図面不備トラブル原因

実際現場では、図面ミス矛盾あるケースしくありません。たとえば:

  • 構造指示異なる

  • 実際ない鉄筋サイズ本数

  • 現場スペースない鉄筋加工形状

こうした不備は、工程影響及ぼすだけなく、安全直結ます。そのため、施工に「図面チェック会」など実施し、専門業者認識統一すること重要です。


4. デジタル図面(BIM)活用進む現場

近年では、BIM(Building Information Modeling)タブレット端末使って図面リアルタイム確認する現場増えています。これにより:

  • 施工ミス削減

  • 情報共有効率

  • 資材ロス抑制

などメリット期待ています。特に若手職人ITスキル連携することで、図面扱い進化してきています。


図面は「作業地図」あり「信頼証」

鉄筋工事における図面は、単なる設計ではありません。現場働く全てにとっての「共通言語」あり、「作業地図」あり、完成品質保証する「信頼証」です。図面正しく理解し、適切活用することが、安全高い建築物つくるため第一歩いえるしょう。

 

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第11回鉄筋組立工事雑学講座

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さて今回は

~育成~

ということで、今回は、鉄筋工事における人材育成の課題と実践事例、これからの方向性について、現場の声を交えて深く解説していきます♪

 

技術継承と人手不足時代の人材育成とは?

こんにちは。私たちは、住宅やビル、公共施設、土木構造物などの現場で、鉄筋工事を専門に行っている施工業者です。

建設業界が今直面している最大の課題それは「人手不足と技術継承」。
中でも、鉄筋工事のような構造の根幹を支える仕事は、高い専門性と体力・安全意識・図面理解力を求められる職種のため、若手の参入が極端に少なくなっています。


鉄筋工事における人手不足の現状


■ 有資格者・熟練工の高齢化

  • 鉄筋技能士1級・2級を持つ職人の多くが50代後半以上

  • 「ベテラン頼み」の構造が続いており、次世代の担い手が不足

📉 厚生労働省の調査では、鉄筋業界の新規入職者は10年前の半数以下とも言われています。


■ 若手の定着率の低さ

  • 「体力的にきつい」

  • 「危険が多い」

  • 「給与体系が不透明」

  • 「成長が見えない」

💬 「一人前になる前に辞めてしまう」――それが多くの企業の悩みです。


■ 外国人技能実習生への依存

  • 技能実習生・特定技能人材の導入は進んでいるが、
    言語・文化・技術の壁があり、定着率に課題

🌐 技能実習から特定技能への移行支援、教育体制の整備が求められています。


鉄筋工事の人材育成で必要な3つの視点


✅ ① 技術の“見える化”=マニュアルとスキル評価制度

従来の「背中を見て覚える」スタイルでは、若手の不安は解消できません。

▶︎ 必要なのは

  • 写真付き・動画付きの配筋マニュアル

  • 図面の読み方/結束の方法/スペーサーの使い方 など

  • 技能レベルを段階評価する「社内資格制度」の導入

📋 「何ができれば一人前か」が明確になることで、目標設定とやる気が変わります。


✅ ② 教える力の育成=“現場指導員”の存在

技能を持った職人が「教えるのが得意」とは限りません。

  • OJT(現場教育)を担うリーダークラスへの指導法研修

  • 怒鳴らず・見守り・褒める“育てる文化”の醸成

  • チームでの教育ローテーション制度

👷‍♂️ 「育てる職人を育てる」ことが、長期的な組織力強化に繋がります。


✅ ③ 長く働ける環境づくり=安心と将来設計

  • 固定給・昇給制度・家族手当など給与の安定化

  • 資格取得支援(技能講習・学科対策)

  • 安全研修や労災補償の整備

  • 独立支援・職長研修などキャリアパスの明示

📌 「ここで働き続けたい」と思える安心感と成長の道筋が、人を育てる土台です。


成功事例から学ぶ鉄筋工の人材育成術


◆ 事例①:評価制度で定着率アップ

ある中堅鉄筋業者では、以下を導入

  • 作業の達成度を毎月評価

  • スキルアップごとに5000円ずつ昇給

  • 年2回の面談でフィードバック

📈 結果:若手社員の1年後定着率が65% → 88%に向上


◆ 事例②:ベトナム実習生に“動画教育”を導入

  • 図面の読み方や配筋方法を母国語字幕付きで解説

  • スマートフォンでいつでも視聴可能

  • 現場の実習生からの「分かりやすい」と好評

🌏 外国人材にも教育の見える化が有効です。


鉄筋工事の未来を支える“3つの変革”

項目 変革の方向性
技術 IT活用(デジタル図面・施工管理アプリ)で若手も入りやすく
教育 属人的ではない仕組み化・見える化を強化
組織 年齢・国籍・経験を超えた多様な人材チームの構築へ

“技術は人がつくる、人は文化がつくる”

鉄筋工事は建物の「骨」をつくる仕事。
そしてそれを支えているのは、一人ひとりの職人たちの技術と誇りです。

  • 見えないところを正確に

  • 危険を未然に防ぎ

  • 後工程にバトンをつなぐ

そのすべてを支えるのが、「人を育てるという文化」です。

育成はコストではなく投資
未来をつくるために、今こそ“人材育成”に力を入れていきましょう。

 

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第10回鉄筋組立工事雑学講座

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さて今回は

~設計から組み立て~

ということで、今回は、そんな鉄筋工事の「設計から組み立てまで」の流れを、実務経験に基づいた視点で深く解説いたします。

設計から組み立てまで、構造物の“骨”をつくる工程のすべて

鉄筋工事は、建物の“骨格”をつくる極めて重要な工事です。見えない部分であるがゆえに、設計精度・施工精度のどちらも高いレベルが要求されます。


鉄筋工事の役割と基本知識


■ 鉄筋コンクリート造(RC造)における鉄筋の役割

鉄筋はコンクリート構造物の「引張力」を担う素材です。

  • コンクリート:圧縮には強いが、引張には弱い

  • 鉄筋:引張には強いが、圧縮には弱い

この両者の欠点を補い合い、強靭な構造を実現するのが「鉄筋コンクリート構造(RC構造)」です。

📌 鉄筋の配置や本数が適切でなければ、構造物の安全性に直結する重大な問題となります。


鉄筋工事の流れ ~設計から組み立てまで~


✅ ① 【設計図の確認】~構造設計の読み解き

まず最初に、建築士や構造設計士によって作成された**構造図・鉄筋詳細図(配筋図)**を確認します。

  • 梁・柱・スラブ・基礎ごとの配筋本数・間隔・継手位置などをチェック

  • 断面寸法・かぶり厚(鉄筋からコンクリート外面までの距離)

  • フック(曲げ)・アンカーボルトとの取り合いなど

📐 図面の読み違いは、施工ミス・品質低下・是正工事の原因になるため、入念な確認が必要です。


✅ ② 【加工帳の作成】~鉄筋の準備段階

施工図に基づいて、鉄筋を加工・運搬するための「加工帳(鉄筋リスト)」を作成します。

  • 鉄筋径(D10〜D32など)と長さ

  • フックの形状(L型、U型、135度、90度など)

  • 定着長さ・継手長さなどを含めた加工形状

🔧 ミリ単位の精度が求められるこの工程が、全体の品質を左右します。


✅ ③ 【鉄筋の加工】~工場または現場加工

加工帳をもとに、鉄筋を切断・曲げ加工します。

  • 専用の鉄筋ベンダーやカッターを使用

  • 加工精度は「±10mm以内」が原則(JASS 5など建築基準に準拠)

  • 番線などでまとめ、タグ付けして搬入準備

📦 最近ではプレファブ化(工場加工)が進み、現場での加工を最小限に抑える傾向があります。


✅ ④ 【搬入・荷揚げ】~段取りの要

現場へ鉄筋を搬入し、施工階・作業エリアごとに分別配置します。

  • 搬入計画(トラック・クレーンの段取り)

  • 鉄筋の保管方法(雨除け・腐食防止)

  • 各フロアへの仮置き・運搬経路確保

📌 鉄筋は重くて長いため、通行人や他工種との干渉に十分注意が必要です。


✅ ⑤ 【組み立て(配筋)作業】~技術の要となる工程

ここからが本番。設計図に基づいて鉄筋を正確な位置に、決められた方法で組み立てていきます。

  • 鉄筋の配置(主筋・あばら筋・スターラップ)

  • 結束線(番線)による手結び or 結束機使用

  • 重ね継手の長さ確保(SD295、SD345など材質に応じて変化)

  • かぶり厚の確保(スペーサーブロックを活用)

📷 配筋完了後には、配筋検査(自主検査・設計監理者の検査)が行われます。


✅ ⑥ 【検査・是正】~品質と構造安全の保証

  • 設計者・監理者による「配筋検査」

  • 寸法・継手長さ・本数・間隔・かぶり厚のチェック

  • 是正が必要な場合は指示に従い補修・報告書提出

💡 最近は写真付きの電子記録(配筋管理アプリ)の導入も進んでいます。


✅ ⑦ 【コンクリート打設】~鉄筋が見えなくなる前に

鉄筋検査が終わったら、次工程の型枠・コンクリート打設に移ります。

ここで大切なのが

  • 鉄筋が動かないように型枠・バイブレーターによる慎重な作業

  • 打設中にかぶり厚が変わらないようスペーサーを固定

📌 一度コンクリートを流し込めば、鉄筋は見えなくなる
だからこそ、施工前と施工中の「確認と記録」が非常に重要です。


鉄筋工事の“質”を左右する3つの要素


① 図面理解力

  • 読み間違いひとつで大きな手戻りや構造欠陥

  • 教育・研修で図面の読み方を学ぶ機会が必須


② 組立の技術力

  • 熟練の職人ほど、「結束の早さ」「精度の高さ」が違う

  • 経験と段取りの積み重ねが、現場の信頼を生む


③ チーム連携と安全意識

  • 他工種との工程調整

  • クレーン・荷揚げ班・型枠班との連携

  • 重量物取り扱いのため、常に危険と隣り合わせ

👷‍♂️「一人ひとりの責任感」が、構造物全体の安全につながります。


鉄筋工事は「見えない安全」をつくる仕事

鉄筋工事は、建物の根幹をつくる誇りある仕事です。
コンクリートに隠れてしまうけれど、その中には職人たちの知恵と技術、そして責任が詰まっています。

  • 設計の精度

  • 加工の正確さ

  • 組立の丁寧さ

  • チームワークの強さ

これらがそろって初めて、「人の命を守る建物」が完成するのです。

 

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第9回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社フテン、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~RC造~

ということで、日本の鉄筋コンクリート造の歴史、導入の背景、戦後の発展、技術革新、現代のトレンド について深く掘り下げていきます♪

 

鉄筋コンクリート造(RC造)は、日本の建築・土木工事において最も重要な構造の一つ です。現代では、高層ビル、橋梁、ダム、トンネルなど、あらゆる建造物に採用されており、日本の発展を支える基盤となっています。しかし、その歴史を振り返ると、導入当初は木造が主流だった日本において、鉄筋コンクリートがどのように広まり、進化してきたのか を知ることができます。


1. 鉄筋コンクリート造の起源と日本への導入

(1) 鉄筋コンクリートの誕生(19世紀)

鉄筋コンクリート(RC造)は、19世紀にフランスのジョゼフ・モニエによって発明 されました。モニエは、コンクリートの圧縮強度と鉄の引張強度を組み合わせることで、高耐久な建築材料を生み出しました

ヨーロッパでは、鉄筋コンクリートは20世紀初頭に急速に普及し、高層建築や橋梁、インフラ建設に利用されました。


(2) 日本への導入(明治時代後期〜大正時代)

日本で鉄筋コンクリート造が本格的に採用されたのは、明治時代末期から大正時代にかけて です。

1903年(明治36年) → 日本初の鉄筋コンクリート造建築「清洲橋水門」が完成
1910年(明治43年) → 東京帝国大学(現・東京大学)が鉄筋コンクリート構造の研究を開始
1914年(大正3年) → 東京駅の建設で鉄筋コンクリートが使用される

この時期、鉄筋コンクリートは主に耐火性の向上を目的として採用 されました。当時の日本では、都市部で大規模な火災が頻発していたため、木造建築よりも耐火性の高い鉄筋コンクリートが注目されたのです。

📌 明治時代末期から大正時代にかけて、鉄筋コンクリート造は耐火建築の主流として認識されるようになった!


2. 関東大震災と鉄筋コンクリート建築の普及

(1) 1923年(大正12年)関東大震災と鉄筋コンクリートの評価

日本における鉄筋コンクリート造の本格的な普及は、1923年の関東大震災が大きな転機 となりました。

この震災では、多くの木造建築が倒壊・焼失した一方で、鉄筋コンクリート造の建物は被害が少なかった ことが確認されました。

震災後の復興計画で、鉄筋コンクリート造の採用が推奨される
1924年(大正13年)に「市街地建築物法」が改正され、鉄筋コンクリート建築が普及
耐震基準の整備が進み、RC造の技術が向上

📌 関東大震災を契機に、日本で鉄筋コンクリート造が本格的に普及!


3. 戦後復興と高度経済成長期の発展(1950〜1970年代)

(1) 戦後復興と鉄筋コンクリート造の普及

第二次世界大戦後、日本の都市部は大規模な空襲により甚大な被害を受けました。そのため、戦後の復興期には、鉄筋コンクリートを用いた耐火・耐震建築が急速に普及 しました。

1950年(昭和25年) → 「建築基準法」が制定され、耐震基準が明確化
1955年(昭和30年)以降 → 高度経済成長期に入り、高層建築の需要が増大

この時期、日本の都市部では鉄筋コンクリート造のビル・マンション・橋梁などのインフラ整備が急速に進みました


(2) 高層建築と耐震技術の進化(1960〜70年代)

高度経済成長期には、東京・大阪などの都市部で高層ビルの建設が進行 しました。

1968年(昭和43年) → 日本初の超高層ビル「霞が関ビル(36階建て)」が完成
1971年(昭和46年) → 「新耐震設計法」が導入され、耐震基準が強化

この時期、鉄筋コンクリートと鉄骨を組み合わせた「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)」が普及 し、より高層建築に適した構造が発展しました。

📌 鉄筋コンクリート造は、戦後の復興とともに都市インフラの中心となった!


4. 現代の鉄筋コンクリート造:最新技術と未来への展望

(1) 最新の耐震・制震・免震技術

1995年(平成7年)阪神淡路大震災を契機に、耐震基準が大幅に強化
最新の「制震構造」「免震構造」により、RC造の耐震性能が向上
超高強度コンクリート(高強度鉄筋)を使用し、スリムで強固な建築が可能に


(2) プレキャストコンクリート(PCa)工法の普及

工場で事前に鉄筋コンクリート部材を製造し、現場で組み立てる方式
工期短縮・品質向上・コスト削減が可能
大型マンション・物流倉庫・橋梁での採用が増加

📌 最新技術の導入により、RC造の施工効率・耐震性・耐久性が向上!


5. まとめ:日本の鉄筋コンクリート造は進化し続ける!

明治・大正時代に鉄筋コンクリートが導入され、耐火建築として普及
関東大震災後、耐震性が評価され、日本中で広まる
戦後復興・高度経済成長期にRC造のビル・マンション・橋梁が大量に建設される
最新の耐震技術・プレキャスト工法の普及により、RC造の性能がさらに向上

🏗 日本の鉄筋コンクリート造は、今後も耐震性・施工効率を高めながら進化を続ける!

 

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